キミに伝えたい言葉がある




「真司君ーー」


店から顔を出した莉桜菜に俺は首を傾けた。


「どうした?」
「ちょっと一時間くらい時間かかるみたいだから、真司君も自由にしてていいよー」
「一時間・・・大分かかるな」
「ごめんね」
「別にいいよ」


店の中に戻っていく莉桜菜を見送って俺は立ち上がった。
時間があるというなら、ブラブラするか。
ジッと待っているのも時間が経つのが遅く感じる。
適当に回っていたら時間が来るだろう。
俺は、さっき回ったが店を色々巡った。
自分の洋服を見てみたり、何か面白いのがないか雑貨屋に行ったりとするが、中々ほしいと思う物に出会えなかった。
物欲は元よりあまりない。


ふと、さっき莉桜菜と言ったアクセサリー店が目に入った。
ふらっと行ってみると、髪留めやネックレス、ピアスなどが並んでいてキラキラしている。
女ってキラキラしたの好きなんだな。
莉桜菜が見ていたのは、確かネックレスだったか。
ネックレスもたくさん種類があってどれを買うか目移りしてしまいそうだ。


「・・・あ」


その中の一つのネックレスに、俺は目を奪われた。
小ぶりなハートの形の中にダイヤのような石が填められている。
ハートの縁にもいくつか小さな石が並んでいて、莉桜菜に似合いそうだと思った。
値段を見てみても、そんなに高くない。