スマホを開いてみると、俺の今の気持ちとは真逆のテンション高めのメッセージが届いていた。


ーーー真司!告白成功したぞ!!
俺にも彼女が出来たーー!!!


と、絵文字顔文字がたくさん張られていた。
少しすると、スタンプも大量に送られてきて、嬉しいことが伝わってきた。


あぁ、告白が成功したんだな。
自分の気持ちを伝えることが出来たんだ。
呆然とそう思いながら、俺は一言良かったなと返信した。
それから、スマホを閉じてベットの上に投げる。
ブーブーときっと光平からの返信が来ていたけれど、もう見ることはなく、気がついたら俺は眠っていた。





次、目が覚めたときは、すっかり部屋は真っ暗になっていた。
スマホと手に画面を見れば9時だった。
大量に光平からのメッセージの返信が来ていたけれど、無視して俺はベットから起き上がった。
9時か。随分寝ていたんだな。
大きな欠伸をすると、腹の虫が鳴った。
腹が減ったな。
ベットから立ち上がって俺はリビングに降りた。
リビングでは、テレビの音が聞こえてきて時折笑い声も聞こえてきた。


「あ、降りてきた」


リビングに入ると、母さんが俺の姿を見て笑う。


「随分寝ていたわね」
「うん・・・」
「ご飯、食べるでしょう?」
「腹、減った」
「はいはい」


母さんは、ソファから立ち上がり台所に行った。
俺は食卓についてテレビを見た。
人気のバラエティ番組が流れている。