「熱はないわね・・・今日は学校休みなさい酷い顔よ」
「・・・あぁ」


俺は、母さんの言葉に甘えて学校を休むことにした。
自分の部屋に戻って制服を脱いで部屋着に着替えなおすと、そのままベットに飛び込んだ。
そういえば、携帯見ていなかった。
連絡が来ている率は低いが、とりあえずうつぶせのままスマホを開いている。
すると、光平からラインが着ていていつもの誘いの内容だった。
昨日になっていて、返信はもちろんしていないから、1人で河原でやっていたのだろうか。
思うと申し訳なくなったので、俺は謝りの返事を送った。
送信ボタンを押して少しすると既読になり、おはようのスタンプと文が送られてきた。


『なにかあったのか?』


その一文を見て、俺はグッとなる。
また、涙腺が緩みそうになったので、なんでもないと返してからラインを閉じて枕元にスマホを投げて顔を伏せた。


昨日の記憶は鮮明だ。
嘘であってほしい、莉桜菜の言葉、あの光景・・・全部夢だと思いたかった。


なんで、彼女なんだろう。
一体何をしたというのだろう。



「・・・くそ、」

胸がぎゅうっとなる。
苦しくて、俺は苦痛から逃れるように目を瞑って眠りの沼に埋まった。