もしも叶うなら、私はもう一度この大空に恋をする。




もしかしてりく兄の彼女かな?
だとしたらこの状況をみて誤解したんじゃ…



「…りく兄。さっきの人は…その……」



りく兄の彼女なのとは聞けずに口ごもる。



それでもりく兄はあたしが何を言いたいのかが分かったのか、あぁと返事をした。



「彼女ではないよ。ただの大学の友達。
家が近いから途中まで一緒に帰ってきただけだから」


「…そ、そうなんだ」



りく兄は淡々と答えたけど、彼女の方はただの友達とは思っていない気がした。



あの鋭い目は好きな人が他の子と仲良くしてるのを見て嫉妬してる目だった。



あの人はきっとりく兄のこと……



「…ちゅん?どうしたの?」


「へ!?い、いやなんでもない!」



りく兄に顔を覗き込まれて我に返る。



あまり他人のことをあれやこれやと考えるのはやめよう。



それから足元に伸びる影はりく兄が加わって3つになった。