「大雅…ここわかんない」 家に着き、志乃は一度自分の家で着替えてきた後俺の家にやって来る。 これも毎日の日課だ。 志乃が家にやって来ると、まずその日の宿題や予習復習をする。 向かい合って座ればいいのだが、志乃は必ず俺の隣に座る。 そしてギリギリまで寄り添って来るのがまた可愛い。 「どこだ?」 「ここ……」 わからない部分を指で差し、じっと俺を見つめてくる志乃。 その姿を見て思わず固まった俺に、志乃は不思議そうに見てきた。