「久しぶり。楽しそうでなによりだよ。

わたしはこちら地元でできた友達と遊んでるよ。

ところで宿題はどれくらい進んでる?」


ショウゾウからの返信はすぐに届いた。


「その友達ってどんな人?

わたくし翔子様より魅力的な人?

是非ともお目にかかりたいところだわ。

……サクゾウを取られるくらいなら旅行なんか行かなきゃよかった。

おほん、閑話休題。宿題なら半分くらい進んだところ。サクゾウは?」


「なんで南の島で遊んでる人が地元に残って特別な思い出も作らずにいるわたしより進んでるのさ。

こちとらそれぞれ五分の一くらいしかやってないのに……」


「ははは、サクゾウらしいね。

あまりに進まないようならタケモリにでも教えてもらったら?」


「冗談じゃない、あんな脳内に馬と鹿が住み着いたようなやつに教わったらろくなことにならない。

そもそもあいつの家も連絡先も夏休みの予定も知らないし。

教えてもらうなら新たにできたお友達にするよ。

あとそうだ、お土産は残るものならなんでもいいよ」


「今までお土産の話なんて一切してなかったけど……。

まあいい、わたしとお揃いのなにかを買って行ってあげる」


直後に「楽しみにしてて」との文字が続き、「そこ限定のものでよろしくね」と返した。