その瞳に写る頃


百瀬 リンネ、百瀬 アイネ、ヤマムラ ソウタ、シモザワ ハルノ、百瀬 レオン――。

わたしは大きめな給水タンクを少しずつ満たしながら、五人の名前とともに彼女らの容姿を思い浮かべた。

リンネ、アイネ姉妹は、二人とも濃いピンク色のティーシャツにデニムのショートパンツといった出で立ちだったが、髪型が違った。

それぞれツインテールとポニーテールが印象的な少女で、ツインテールが姉のアイネだったはずだ。

ヤマムラソウタは、黄色いティーシャツにチノのような素材に見えたハーフパンツといった服装だった。

シモザワハルノは、少し重たい印象を受けたショートボブが似合う少女だ。下はよく見なかったが、白いティーシャツを着ていた。

百瀬レオンは、黒いティーシャツにジーンズという服装の、小綺麗な顔立ちをした少年だった。

両親のどちらかの先祖に海外の血が混じっているのだろうかと思えるほどで、随分と年下だが、彼の将来の姿を見てみたいと思った。