隣のページでは、机の上で合流した三人へ、小人の少女が自らが身にまとう衣服を見せていた。
少し前のページで上目遣いをしていたようにティーシャツの下方を両手で伸ばす彼女は、こんなのはわたしらしくないわよね、とでも言っているように感じられる。
一人の少年は小人の少女の前で困ったように笑いながら下の方で軽く腕を広げ、もう一人の少年は力強い眼差しを送りながら短髪の少女を指さし、もう一人の少女は一歩下がった場所で控えめに笑っている。
次のページからは、当時の高本くんが人間に飽きたらしく歯車が描かれていた。
大小様々な歯車が複雑に噛み合っている。
高本くん本人は実際の機械の中など見たことがなく描きにくいと言っていたが、ノートの中の絵はそれを一切感じさせなかった。
隣のページには、歯車でできた時計のようなものが描かれている。
よくもまあこんなにも緻密な絵が描けるものだ。
次のページには、大小様々な多量の歯車を背景にし、中央では砂時計が砂を落としながら浮かんでいた。
隣のページには、テーブルモビールの一種のような形に組み合った歯車が描かれている。
周りにはそれを組み立てたものか、ドライバーが三種類描かれている。
