「私は依奈を助けようとしてる!それに、私が怒ってるのはそんな事じゃない!依奈を勝手に壊すな!!
それに、あんたが言いたいことって"依奈はどうせ壊れるから自分に降り掛かる不幸を全て同じクラスの他人に押し付けたい"ってことでしょ!?考えからして最低!!」
「うるさい!うるさい!うるさいうるさいうるさいいぃ!!!
じゃあ私はどうすればいいんですか!?反撃したら家族にも手が及ぶ!黙って耐えるのも嫌なんです!!もう他の人に押し付けるしか方法がないじゃないですか!!それしか私の将来は保証されないんですよ!!」
「あんたの他人を踏みつけて得られるクソみたいな将来要らないのよ!この」
「や、やめてよ二人とも!もう喧嘩しないで!!」
依奈は二人の間に身体ごと入り、二人の言い合いを止めた。美苗はまだ言い足りないのか、イライラしている様子だった。対して佐々木は弱々しい表情へ変わり、両耳を塞ぐようにして縮こまった。
依奈は佐々木の隣へ移動し、両肩に手を置いて目を見て話した。
「佐々木さん....あなたの言うことは凄い伝わった。佐々木さんがどれ程嫌なのか...どれ程避けたい事なのかも....」
「じゃ、じゃあ....」



