「ごめんね美苗。何か...本当に....」
「ん?あっ、いやいやいいよ〜。それより早くトイレ行こ?もうお腹が破裂しそう....」
二人は用を足して、自分の部屋に戻る。だが、美苗は少し落ち着かない様子だった。
「美苗....どうしたの?歌わないの?」
「うん....私、またトイレ行ってくる。」
「え?ついさっき行ったばっかじゃ...」
「うん....まぁあれだよ....私の日だから。」
そう言うと、美苗は部屋を出た。取り残された依奈はパッドを操作しながら次の曲候補を探した。
美苗....女の子同士なのに恥ずかしいのかな?誤魔化すってことは....案外ウブなのかな?
それから十数分後、美苗は息を荒らしながら戻ってきた。
「ご、ごめん....こんなかかるとは....」
「あっ、いいよ〜。何曲か次の候補見つけといたよ?」
「あっ、本当に?ありがと!」
美苗は急ぎ足で自分のソファーに座り、パッドを操作して曲候補を見ていた。
だが、依奈は美苗が黒い女子生徒達の部屋をジッと見ていた事をずっと気掛かりで、モヤモヤしていた。
「ねぇ美苗....さっきの黒い女子生徒の人達と何かあった?」
「え?なんでそんなこと思うの?」
「だって、ジッと部屋の方見てたじゃん。何か前に揉め事とかあった?」



