そこで京吾は口から血の唾を吐き捨て、善子の肩に顎を置いて、耳元で囁いた。
「イジメの主犯は俺だ。随分と楽しませてもらったよ....殴って蹴って、血反吐を吐きながらのたうち回るアイツの姿....そしてそれに気付かないあんた....傑作だったぜ?
本当に楽しませてもらったよ。あのゴミクズにはよぉ〜。」
善子は目を見開き、歯を食いしばり、怒りの形相でプルプル震えていた。出血と痛みの影響なのか、顔はどんどん青ざめ、正に死ぬ間際だった。
「ゆ、ゆるざな」
「じゃあな....ゴミ製造機。」
京吾は包丁を抜いて、また刺した。何度も何度も抜いては刺し、その度に善子の口から血が吐かれ、ぐったりとする。
京吾は何度も善子を刺すと、ぐったりとした善子を身体から離して、倒した。
京吾は息を切らしながら、自分の真っ赤に染った手を見て、フッと鼻で笑った。
なんだ...実際殺しても何ともねぇ...いつも通りだ...
じゃあ...一仕事始めるか...
京吾はその場で膝を落とし、手を地面に着いて馬状態になった。
「清都...清都!!!早く救急車と警察呼べ!!」
大声で叫ぶと清都はビクッと身体を飛び跳ね、スマホで急いで電話を掛けた。
来希は京吾の側へ寄り添った。



