「は?気になってんなら彼女にすればいいじゃんか。何でわざわざターゲットにすんだ?」


「だからこそなんだよ。好きだからめちゃくちゃにしてみたいんだよねぇ〜。だって、今更デブをターゲットにしてもって感じじゃん?それなら気分転換で女子でもいいんじゃね?もういっその事全員の女子を奴隷ってのは?脅せば余裕だろ。」


「お前煙草とか吸いたがらない癖に、そっちの方はえぐいよなぁ〜。どうする?京吾?」


京吾は少し考える仕草を見して、清都の質問に答えた。


「女子って案はいいけど、全員は無理だなぁ〜。リスクが大きいんだよなぁ〜。」


「え?何でだよ?"身内を盾にすれば誰も手が出せなくなる"って言ったのは京だろ?余裕だろ?」


「人間っていうのはどのジャンルでも限度があんだよ。その限度を超えちまったら、自分の全てを払ってでも復讐しようと考えちまう。
それは自分と同じ、被害者が増えれば増えるほど上限は低くなる。"皆でやれば怖くない"とか正にそれなんだよ。」


「ん?それなら今の状況もそうじゃね?手を出してはないにしろ、皆脅してるじゃんか。」


「自分が被害受けてない、セーフティーな状態で態々他人のために危険を犯すか?しないんだよ。人間ってのはせこい動物なんだよ。あくまで直接的な被害者の話だ。だから、大人数をやるのはとってもリスキーなことなんだなぁ〜。」