「あ、あの....あの不良達は結局どうなったんですか?また依奈に仕返しなんてことは...」


「そこは大丈夫だと思うよ。全員検挙出来たから、誰かが復讐するよう頼んでいない限りそういう動きはない。
静華ちゃんのおかげだね。動画も撮ってくれて物理的な証拠が出来たからすぐに動けたよ。

でも、念の為に警備のやつを配置させてもらうから。あぁ、プライバシーの侵害はしないよ?あくまで遠くで見張るってだけだから。」


丹沢のその言葉を聞いて依奈は胸を撫で下ろす。ココアが更に身体に染み渡っていく。


事情聴取をされてしばらくすると、汗だくの花梨がやってきた。涙を流しながら依奈に抱き着き、何度も叱った。
静華のおばあちゃんも来て、依奈と静華は手を振って別れた。

依奈は車の中で一人夜景を眺めながら、静華が嘘をついていた理由を聞いたら、全てが終わるとどことなく感じていた。