白黒の私の世界に色を塗って描いてくれた。私は、そんなあなただから体を張りたい。あなたが道を外すようなことがあるなら、私は正しい道に戻してあげたい。」
「.......そんなのあんたの一方的な考えでしょ?押し付けるのはやめて....本当に!本当に吐き気がするの!!いいからさっさと消えてよ!」
「依奈は今までの言動、行動から見て凄い正直な子よ。正直でとても優しい。だから...今のあなたの言葉は「私に逃げて」と言っている風にしか聞こえないわ。」
「だから!そんなのあんたの思い込みでしょ!?私は本当にあなたの声すら聞きたくないの!!本当に気持ち悪い!!!もう消えてよ!!」
依奈は発狂混じりに暴言を吐き続ける。静華は真剣な表情を崩れかけたが、すぐに持ち直した。
睨み付ける依奈に怖気ず、静華は大きく息を吸う。
「依奈!!いい加減全部背負い込もうとなんて考えはよしなさい!!!私はあなたの本心からの言葉を聞きたいの!!!あなた本当はどう思ってるのか言ってみなさい!!!」
静華は倉庫内がビリビリと震えるような怒り声を上げた。依奈はそんな声に身体をビクッと跳ねさせ、目線を完全に逸らすとうなだれた。唸り声を上げ、足をバンバンと床を思いっきり踏みつけた。
「もう....早く消えてよ!うるさいうるさいうるさあああい!!!消えてよ!消えてよ!消えて!消えて消えて消えて!!消えろ!消えろ!消えろ消えろ消えろ消えろ!!!!
消えて。...消えてよ....」



