「...あなたね....あの子を成仏させるために手を加えてるのは....そうよ、私があの子の力になってるの...途中まで上手くいってたのにあんたらが邪魔をするからあの子の足と気持ちが止まった....だから代わりに私が殺るのよ。
あの子を...章太を見捨てたクラスメイト、学校の教員、マスコミ、ネットで悪口をかいたゴミ、全部皆殺しよ!!」


周りの本棚や机、窓がガタガタと震え出した。章太に襲われた以上の力。善子の恨みの強さは生前から知っていた依奈には痛い程分かっていた。


「善子さん....お願い...皆には手を出さないで....章ちゃんのことは私一人のせいだから....そしてお願い...章ちゃんにこれ以上手を汚させな」


「気安く呼ぶなって言ってるでしょ!!」


善子は再び依奈にあの痛みを与えた。連続しての攻撃、依奈はもはや記憶が飛びつつあり、身体をブルブルと痙攣させていた。


「や、やめてぇ!!依奈が!依奈が死んじゃう!!」


「知ったことじゃない!あんたも殺して上げるから待ってなさい!
依奈!あんたは本当に花梨の子!?花梨の要素が欠片すらない!花梨は私の親友、私が死んだ時花梨がどれ程後悔し、今も苦しんでいるのは知ってる。だけど、花梨が親友だからといって...花梨の子供とはいえド畜生のあなたは生きてる価値はない!!」