「いや....まぁ、うん。そうなんだけど...
ま、まぁそれは置いといて、今日はどうしたの?会って話しがしたいって言ったけど、何か伝えたいことがあるんじゃない?」


静華は一口お茶を飲むと、勉強机にある章太と依奈のツーショット写真を見て、大きく深呼吸をした。


「私が今日あなたに言いたいことが一つ、そして聞きたいことが一つ、そしてやりたいことが一つあるの。」


「ん?何?」


「まず、あなたに言いたいことだけれども....」


静華は妙に緊張そうな表情をしていた。依奈にはさっぱり分からなかったが、プライドの高い静華が緊張する事は相当の事だと思い、黙って待った。
数秒後、気持ちが整ったのかまた大きく深呼吸をした。


「依奈。私はあなたと出会ってまだほんの数日という関係。だけど、あなたは私の事を友達と言ってくれた。
そんなあなたに言いたいの。私は...依奈、あなたのことが好き。」


「え?」


「人想いで優しくて、誰かの為に自分の身を投げ出せる、そして人の為に涙を流せるあなたが好きなの。だけど、あなたにそんな気持ちは無いことは重々理解しているし、付き合うのは無理だと思ってるの。