「静華が言ってた呪いの根源、それが物だったとして、それを見つけた時はどうすればいいのか教えて。」


「...見つけたら寺に来て....そしたら御札とかで清めてみる...」


「うん。ありがとうね静華。これが終わったら、一緒に買い物行こうね。」


「あ!いいですね!私気になってるお店あるので、今度そこ行きましょう!!」


「うん!行こう行こう!!静華も...ね?」


静華は目に押し当てていたハンカチを離すと、精一杯の笑顔を二人に向けた。


「フフッ....うん。分かったわ。」


そこで全員の焼香が終わったのか、担任の先生が大きな声で二人を呼んだ。依奈と裕子は静華に手を振り、その場を離れていった。

静華はその背中を見つめながら、手を振り返した。