怨返し─赦されない私の罪─



「もう自分を責めるのはやめてよ。静華には本当に感謝してる。友達にこれ以上苦しい思いはして欲しくない。逆にこうやって本音ぶつけてくれて嬉しい。」


静華は目を真っ赤にして涙を零しながら、依奈の肩を離れた。


「...友達....?」


「うん。もう私達友達でしょ?私はもう友達だと思ってたけど、変かな?」


「で、でも...私達会って数日しか」


「友達に時間の多さとかは関係ないよ。友達は友達。それでいいじゃん。裕子だってそうでしょ?」


「はい。私だって清水さんの事は友達だと思ってます。あっ、清水さんが良ければですけど。」


静華は二人の言葉を聞くと、更に顔を歪ませて涙を零した。静華は二人を抱き寄せると思いっきり泣きじゃくった。
まるで園児が泣くかのように、プライド、周知の事、全てを捨てて思いっきり泣いてくれている。
依奈と裕子も薄らと涙を浮かべた。

泣き疲れたのか、静華は落ち着きを取り戻しながら、二人の傍を離れた。
鼻水をすすりながら、ハンカチで目を抑えている静華に依奈は優しい口調で話しかけた。


「静華....一つだけお願いがあるの。」


「...うん...なに?...」