「昨日のあの日からおばあちゃんの体調が急変したの...夜はうなされて、朝から体調悪くて....さっきだって倒れ込んじゃったの...おばあちゃんは大丈夫って言ってるけど、昨日の事が原因なのは私の目が証明してくれた...
おばあちゃんは普段からあんまり調子が良くなかったけど、まさか一回のお祓いでここまで弱っちゃうのは想定外だった...」
「....そうなんだ...」
「それに...私自身怖くて仕方が無いの...昨日の事が、昨日の章太君の姿がこわくて...清都君のあの姿が恐ろしくて...人型をクッキリ見たのは初めてだった....私には...耐えられそうになかった...あれと関わることが...
都合がいいことを言ってるのは分かってるの。急に出てきて、偉そうな態度とって、守るなんて言ったくせにって...
ごめんなさい....本当にごめんなさい...」
静華は弱々しい声で一度上げた頭を何度も下げた。依奈はその姿を見て心を痛め、静華に近寄り、そっと抱きしめた。
「...え?....」
「ごめんっていうのは私の方だよ...静華にこんな事に巻き込んじゃった...だけど、もし静華に手を差し伸べてなかったら、私あのまま章ちゃんに殺されてた。だから静華には感謝してるの。見ず知らずの私に道を照らしてくれた。
ありがとうね静華。」
「だ、だけど私....」



