拭えなかった疑問。清都自身連絡もしていなく、何故か清都の兄は訪問してきた。静華との接点は今日が初めて。何故だか嫌な予感しか依奈はしなかった。
「あぁ〜。それがね?清都が家飛び出して、夕方まで連絡が付かなくて、何かの事件に巻き込まれたんじゃねぇかって母親と二人で色んなとこ探し回ったんですよ。
だけど、どこにも居なくて、頭抱えてたら何か知らない男がね?ここの場所を教えてくれたんだよ。」
「え?」
「丁度君達くらいの年齢かな?何か妙に肌白くて気味が悪かったんだけど、清都の友達だと思ってそれ信用して来てみたらいたんだよ。
誰だか知ってる?後でお礼しにいかねぇと。」
その言葉を聞いて依奈含め、静華達も鳥肌がゾワゾワっとたった。今の話を聞いて、思いつく人物と言ったら一人しかいなかった。
「し、静華!お守りの効果はあるんだよね?大丈夫だよね?」
「....大丈夫な筈よ。流石にお守りが効かないことは無いはず...」
その言葉を聞いて、依奈はホッと一安心した。だが、そこに裕子が顔を真っ青に染めて依奈の横へ移動してきた。
「き、清都君....お守り持ってない...」
「....え?」



