そう言って清都はサッカーボールをのように、思いっ切り章太の腹を蹴った。
章太は「ヴッ!」という声と共に、薄茶色い液体を口から出した。章太の顔の下の地面は、章太のゲロと涙で湿っていた。


「まぁ、今日はこのくらいか一応聞いてやるよ。許しが出たらやめてやる。俺は優しいからなぁ〜。
なぁ京吾!このゴミこんな事言ってるけど、どうする?」


清都は章太の髪を持ち上げ、京吾にボロボロになった顔を向けながら聞いた。
京吾は煙草の吸い殻を持って、煙草をその中に押し込んで火を消した。


「...やめるわけねぇだろ?何弱音吐いてんの?根性ねぇな〜。もしかして....もう諦めるの?あぁ〜それならしょうがねぇな〜。うん、しょうがねぇ。約束だもんなぁ〜」


「ま、待って!そ、それだけはやめてよ!清都君!...続けて下さい...」


章太は京吾の言葉に食い付いていた。何かを弱みを握られているのは見てわかるが、この時の依奈は"章太がイジメを受けている"ということで頭がいっぱいだった。

京吾は章太の言葉を聞いて、顔が険しく変わり、立ち上がると章太の目の前まで足を進めた。


「なんで俺にはタメ口で清都に敬語なんだ?ふざけた態度すんじゃねぇぞ!ゴミクズの分際のくせによぉ!!!」