真剣に自分の非を認めている、本来なら冷静を取り戻し、清都という人間を再認識し、絆が深まるような場面だろう。
だが、この場合は違った。清都の言っていることは的外れかつ、まだ真意に気付いてもいなかった。その事で来希の怒りの炎に油を注いだ状況を作り出してしまった。
違ぇよ馬鹿が!!!諦めてねぇんだよ!!何でそんな簡単なことも気付けねぇんだよこの阿呆は!!
頭に血は上っていたが、清都の人間性は十分に理解していた為、最小限に怒りは抑えた。
「あ、あぁ....別に気にしてねぇ....大丈夫だ。俺こそ...ごめんな...」
馬鹿で定評のある清都でも流石に来希の怒りが引いていないのを理解して、ふと依奈達の方に目線をやった。
「...確かにあれはうざいな....」
「は?」
「アイツらのことだよ。昨日あんだけしたってのに何も無かったみたいに...あれの事でも怒ってたんだろ?」
あれの事でも怒ってたけど!!怒ってたには違いねぇけども!!半分はてめぇだドアホ!!!
清都は憎ったらしい表情を浮かべ、両手を拳に変えた。
「ちっ....イラつくな...でも、警察が諦めてるとはいえ、変な奴らはチラつくからな...流石に学校じゃ無理....そうだろ?」
「あ、あぁ...」



