「.......皆、聞いてくれ...朝のHR始める前に悲しい知らせがある...

うちのクラスの...佳川 章太が自宅で首吊り自殺で亡くなった....」



その言葉で一気にクラスはザワつく。全員が顔を真っ青にし、このクラスで唯一空席の机をチラチラ見た。
この先生の言葉にさっきの三人組の内二人は顔をポカーンとしていた。
特に金髪の男子生徒、清都は「まじかよ」と口パクで驚愕していた。

だが、京吾に関しては無表情で先生の話を腕を組んで聞いていた。


一方、依奈はというと机に顔を押し付け、両手で胸を抑えていた。
呼吸が荒くなり、心臓がちぎれる程の締め付け、足をガクガクと震わして死ぬ寸前のように感じた。


...."章ちゃん"が....?嘘....


先生は拳を更に強く握り、額に汗を垂らしながら三人組を睨み付ける。


「....お前らだろ?....お前らがあの子を追い詰めた....お前らが!」


先生の怒りの声に、来希と清都は圧倒された。だが、京吾は涼しんだ顔をして立ち上がる。


「先生〜。なんの事っすか?俺達はなぁ〜んにもしてない。証拠でもあるんすか?」


「なっ!あるに決まってるだろ!?今までお前達がしてきたこと!佳川以外にしてきたこと!証言なんていくらでも」