「あ」


そんな声には反応せず、あることを思い出すと私はすぐにケータイを取り出した。
画面に4月19日(水)という表示に舌打ちをする。


「平日じゃねえか」


私はそれまで呑気に動かしていた足を全速力に変えた。
家に入り、急いで脱衣所に入る。


「どうなるかと思った」


若干乾いたカラーコンタクトを取る。
黒いカラーコンタクトの下に隠された、ヘーゼル色の鮮やかな瞳。