「何だよ、昨日の女か」
「透!?!?」


少し動揺が増えたが、表情に出すわけにもいかず少し堪える。


「とりあえず座ったら?」


いつのまにか起きている遥都に促され、スッと4人座る。



「改めて。上枳遥都、総長」


昨日と同じ茶色の髪。
スッと通った鼻、二重の目。
昨日と違うのは少し明るい表情。
見えやすく変化した環境。


「村月透(むらつき)、副総長」


キラキラと通る銀の髪。
切れ長の鋭い目。
遥都とは違い、クール系だと思う。


「新本陸、幹部」


茶色の栗の色の髪、うすい唇。
幼馴染だと思いたくないくらい綺麗で口を噤んだ。


「笹木瑠衣(ささき るい)、幹部」


幼さの残る可愛らしい顔。
赤色のインナーカラー。
上に乗った黒髪はサラサラで少し長めではあるが、その間から見える耳につけられたピアスは本来の輝きを放っていた。



「木村甲斐(きむら かい)、幹部」


ネイビーの髪、いい覚悟のある眼。
スッと通った鼻。
……申し分ない。



「俺たちは白牙(びゃくや)だ」