昨夜とは打って変わり、穏やかな私の口調にも遥都は合わせるようにしていて、少し動揺する。


「てか、どこ、何時」
「ここは溜まり場だよ、今は朝の9時くらいかな」
「随分寝たね」

フフッと笑うけれど、その仮面もすぐに取る。


「さっきから言わないよね」
「?」
「族の名前」


遥都を見下して笑うと、遥都は動揺することなく笑う。


「流石だね?」


とおまけにバカにするように笑われた。
私それに返すように睨む。