その声と共に後ろに20人、ザッと出てきた。

「ハッ、ついに1人じゃ戦えなくなったってか。相変わらず弱ぇなお前も」
「あ?」


そりゃそうか、と笑う。怪我を負った人間が1人で来るわけもない。


「行け」


その一言で5人ほどこちらにむかってきた。


「…お前の名前、相田(あいだ)と言ったか」


鈍い音が鳴る中でそいつに話しかける。
そいつはニヤリと私を見つめて笑った。
私はキッと睨む。


「タダで済むと思うな」