帰り、雫ちゃんと一緒に帰ることになって、

下駄箱を開けたとたんに

同時にふたつの下駄箱から手紙が何通も飛び出した。

一瞬の沈黙のあとに、目を見合わせて笑った。

「うわっ!風花ちゃん何通あるのそれー。

私なんか4通だよ」

「数えたら、24通だったけど、

今まで告白なんてうけたことないから、びっくりした」

そういうと隣からえっ!?と鶏のような声が聞こえた。

「私が、男子だったら絶対に風花ちゃんに、

告白するのに、もったいない!」

「じゃあ、私が男子だったら雫ちゃんに告白するかな」

「即オッケー!」

親指を腕相撲するときみたいに、

ピッと伸ばして、グッドの合図をした。