星屑のマリーゴールド

【渚side】

今日、可愛い子に会ったな。
しかも連絡先交換できたし。
涙奈ちゃん、か。
可愛いし彼氏いそう。
だとしたら燃えるけどね。
惚れたわけじゃないけど、絡んでみて俺に合うようだったら本気になってもいいかも。
謎の上から目線ごめん。
涙奈ちゃんと遊んでみたい。
そう思うのが俺の悪いところ。
一向になおんねえ。
浮気も何回も繰り返して、よくサイテーってビンタくらって、女の子泣かせてきた。
本当に俺最低だな。
だからといってなおせるか聞かれたら答えられない。
満足できなかったらすぐ乗り換えていく。
ゴミ以下の性格なのはわかってる。
でも、言い訳させて。
一緒にいて、楽しくないのに一緒にいても時間の無駄なんじゃない?
だから、俺は飽きたら次の女の子に目をつける。
クズなのはかわんないか。笑えない。
高校ではちょっと真面目になります。
はい、努力します。

にしても涙奈ちゃん可愛かった。
大きくて吸い込まれそうな純粋な目にくるんとしたまつ毛。おまけに涙ボクロ。
ピンク色で小さなくちびる。
小さくて高い鼻。透明感のある白い肌。
透き通るような綺麗な声。
え、満点じゃん。
メール送ってみようかな。
スマホ、カバンの中か。

カバンの中からスマホを取り出し、トークアプリを開く。
うーん、最初は自己紹介か?
もう名前とか知ってると思うけど。
一応、軽く自己紹介もしておこう。
「こんにちは。蒼瀬渚です。今日はありがとう。よろしく!」
こんなもんでいいかな。
ちょっと堅苦しい文。俺には合わなさそうな感じ。
まあ、ギャップってことで。


返事待って約10分。来ない。
大体の女の子ってすぐ返信してくれるけど涙奈ちゃんは違うんだ。
…単純に忙しいだけか。
あれ、俺涙奈ちゃんのことばっか。
あーダメだ。悪いクセでてる。惚れっぽいというか適当な感じやめよう。
なんかして気を紛らわそう。
でも別にやることないからなぁ。
今日はバイト休みだし、飯まで寝ておこう。
お気に入りのアーティストの曲をCDプレイヤーで流して着替える。
ベッドに寝転んで目を閉じる。
やばい、突然の睡魔に襲われる。このまま寝てしまう。
でも抵抗できない。
このまま別の世界に行ってしまおう。