今日の仕事に区切りをつけ化粧直しをしたあと
優哉君の元に駆けつけた



私「お、遅れてすみません」



椅子の肘掛に肘を置いて俯いてる優哉君


…寝てる?




私たちは仕事を一緒にするようになったとはいえ

家は別々。



忙しい毎日。
ほとんど家に帰ってないと佐藤さんから聞いている




私「…優哉君…」




優「あぁ。悪い。」




私「お疲れですね。社長」




優「2人の時に社長はやめろ」



時計を確認する



優「まだ間に合うか」




私「会食は何時からですか?」




優「会食?」




私「ええ。会食。
あれ?夜あけとけって」




優「ああ今日は2人だ」




私「じゃあ今日はお休みになったほうが…」




優「そういうわけにはいかない!
ジャケット取ってくれ」



私「は、はい」




優「まだ間に合う。行くぞ」


ジャケットに袖を通した優哉君は颯爽とエレベーターに乗り込んだ