佐「こちらが志保様のお部屋でございます。
荷物は今日の午後には届くと思いますので、
届き次第お運びいたします。」
そう言い終えた佐藤さんは部屋から出た。
佐藤さん、優哉さんにおつかいしてる
って言ってたけど、まるで漫画のような世界。
部屋を案内されればされるほど
佐藤さんの話を聞けば聞くほど
場違いで私なんかが嫁いでいいものなのか疑問になる。
それにしてもとても広い部屋。
こんなとこに一人でいたら
寂しくなっちゃうな。
明日から新しい学校に行くことが決まっている。
どうやら優哉さんと同じ学校らしい。
お家、学校まで変わって、私やってけるのかな…
そんな不安感は今に抱いたことではないけど、
決して消えるものでもなかった。