あなたの心の片隅に。





随分と歩いた




夏妃さんが東條家に戻ってきた今、
あの家に私が買える場所はない。




邪魔者の私ができることがある?




いつしかそう考えるようになった。






〝離婚〟





それはできない。


なぜなら、お父さんの会社のことがある。