社内恋愛なんてするもんじゃない



総務部長の表情が固い。

相当心配をかけているようで、申し訳なく思う。

出来るだけ明るい口調で言ったものの、私の顔を見て総務部長は深く溜め息を吐いた。

「まったく、アイツはなにやってんだ……」

「えっ?」

総務部長はなにかボソッと独り言を呟いたけれど、私の耳にはなにも聞こえなかった。

「なんでもない。話は以上だ」

「はい。失礼いたします」

自分のデスクに戻ってパソコンの電源を落とした。

食欲もないし、今夜も眠れるかどうか解らない。

けれど、明日も仕事だ。

仕事だけはミスなくしたい。