学生二枚

「今日もここに来てるかな?」

 しかし、彼女の姿は見つけられなかった。

 あきらめてまた砂利道に目を戻した。

 ハクション。

 何だか間が抜けたようなくしゃみ音が静かな闇に響いた。

 辺りを見渡したらさっきまで居なかったはずの彼女が、あの場所に立っていた。