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翌 5月8日(水) 始業時刻10分前。

俺が出勤すると、もう結は仕事を始めてた。

「おはよ。」

俺が挨拶すると、

「おはよ。」

と、結もいつも通りに挨拶する。

ん?
だけど………

俺は椅子を滑らせて結に近付く。

「な、何?」

結は思いっきりうろたえる。

俺は、首を傾げて、結の顔を覗き込んだ。

「ち、近い! 何よ?」

結は、距離を取ろうと、仰け反って言った。

「お前、クマ、酷いぞ。
ゆうべ、眠れなかったんだろ?」

「うるさい!
そういう事は、いちいち指摘しないで!」

結がむくれる。