「それは、しょうがないんじゃね?」

「そうだけど、なんかね。
前は、365日一緖にいるのが当たり前で、
1日会えないだけで辛かったのに、今は
会えないのが当たり前になった。
週末は、海翔のお世話をするのが当たり前
だったのに、今はこうやって天と笑って
過ごしてるし。
海翔がいないとダメだったのに、海翔が
いなくても平気な自分がいる。
これって、変わったのかな?
海翔も私がいなくても平気だと思ってるの
かな?」

「だったら、何?」

「何って?」

「365日一緖にいるなんて、結婚や同棲して
なきゃ普通はないだろ?
みんな365日一緖にいたくて結婚するん
だから、365日一緖にいたいと思わなく
なったら、結婚する意味はないんじゃね?」

「それ、どういう意味?」

「別に。そのままの意味だよ。」

「私と海翔は結婚するべきじゃないって
言ってる?」

「それを決めるのは、俺じゃないだろ?
お前と彼氏だ。
でも、前のお前なら、3日まで会えないって
言われたら、もっと落ち込んでたと思うけど。」