略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』

「春山さん、何ですか?」

結が聞いた。

「お前ら、ほんと、仲いいなぁ。」

と春山さんが笑う。

うんうん。でしょ?
俺もそう思う。

だけど…

「はぁ!? 全っ然、良くないし。」

と結。

そんな頭ごなしに否定しなくても…

「毎日、毎日、そんな夫婦漫才みたいなの、
繰り広げといて、よく言うよ。
宮本がいる時には、伊藤、もっと女の子、
女の子して、可愛かったのに。」

「ええ〜!?
それって、春山さん、私が可愛くなくなった
って、言ってます?」

「いや、伊藤は可愛いんだけど、なんだろ?
可愛さの種類が変わったっていうか、なぁ?」

と春山さんは中橋主任に振る。

「うんうん。
まぁ、言ってみれば、ぬいぐるみがシンバルを
叩く猿に変わった感じ?」

なんだ、その例え!?

くくっ
俺の前だと素の結が出てるって事か?
それにしても、猿って…

「はぁ!?
それ、酷くないですか!?
っていうか、天、笑い過ぎでしょ!!」