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翌日、17日(日)は、俺の実家に連れて行った。

「はじめまして。伊藤結です。」

結が俺の両親に挨拶をする。

「俺、こいつと結婚するから。」

来て早々に、俺はそう言い放った。

「結さん?
本当にこんなわがままな息子でいいん
ですか?」

母が言った。

「私は天さんじゃなきゃダメなんです。
ただ、その前に、どうしてもお話して
おかなければいけない事があります。」

結は俺の両親に向かって言った。

俺が説明するって言ったのに、結は自分の口から話したいって言うんだ。

「実は、私は、今年の1月に子供を産みました。

妊娠が分かった時、天さんは、自分の子として
育てるから結婚してほしいと言って
くれましたが、天さんの子ではないので、
そういう訳にはいかないと思って、一度は
お断りをしました。

私の心は天さんに向かっていましたが、
それを押し殺して、その子の父親と結婚
しようと思いました。

だけど、どうしても天さんを忘れられなくて、
結婚を破談にして未婚の母になりました。

現在、その子は、私の姉夫婦の元で、特別
養子縁組みの長女として育てられています。

こんな訳ありな面倒くさい女は、天さんの
嫁にはふさわしくないと思われるのは、
重々承知しています。

だけど、それでも、私は天さんと一緒に
生きていきたいと願っています。

どうかこんな私ですが、天さんと結婚させて
いただけませんでしょうか?」