「待ってるから、泊まる用意をして来いよ。」

俺は言った。

「ヤダって言ったら?」

「俺がお前ん家に泊まる。」

俺、十分、待ったと思うけど?
まだ、ダメか?

結は部屋の鍵を開けた。

「用意するから、中で待ってて。」

ほっ
良かった。

俺は結に続いて部屋に入った。

「その辺、座ってて。」

そう言って、結は、大きめのトートバッグに荷物を詰め込んだ。

「お待たせ。」

俺は結のトートバッグを持って、廊下へ出た。

結がドアに鍵をかけると、俺は無言で結の手を取って、歩き出す。



めっちゃ、緊張する。

まるで初めての時みたいだ。

結だから?

俺がずっと恋い焦がれた結だから?



でも…

結、愛してる。

俺たちの関係が、前に進もうと、そのままだろうと、俺は変わらず、お前を愛してる。


それは、永遠に変わらない…