「優さん!それでもこれは一人で解決できません!
優さんを傷付けるだけじゃない、脅してます
優さんの優しさを利用してます
美幸にも隆也さんがいます!
美幸は私の友達なんです
美幸からも優さんのこといつも聞いてたんですよ?」



優しく包んでくれる温もりに私の心は崩れた


すがって泣いてしまった
充は電話で隆也を呼び出していた


「美幸には絶対言うな、優が来てる
とりあえずこっち来れるか?
あぁ、話を聞いてから美幸に言って欲しい
今は優の気持ちを優先させてやって」



そう聞こえた
ダメだとわかってるのに、結局私は周りにまで迷惑かけてしまうんだ


「隆也、すぐ来るって
とりあえ美幸には内緒にしてもらったから
優、彼氏には連絡しなくていいのか?
ずっと携帯、連絡してないだろ?」

「充だとマズイでしょ?
私が連絡しましょうか?」

「いま、出張中だから………
メッセージ入れとくね………
二人とも、ありがとう」


涙を拭いながら私は鞄から携帯を出してメッセージを確認しようと開いた


「え?」


未読メッセージが100を越えている
誠さん?
開いて私は携帯を落とした


「優?」「優さん?」

「い、いやー!!」


私は意識を手放した