「…………誠、さやかさんに会ったの?」

「あぁ、」

「優ちゃんと別れるのか?」

「別れるか!俺にとって優は………
お前らが何て言っても別れてなんかやらねぇからな!
俺が不甲斐なかったせいで優を傷付けたのはわかってる」

「そう、優ちゃんに話す前に私たちにちゃんと話をして?
私たちは二人の味方だから
でも、誠がこれ以上優ちゃんを傷付けるなら味方になんてならない、か、ら」


司はまた、涙を溢れさせた
たった一回しか会ってない優をそんなに想ってくれているのが嬉しかった

司は愛情の深い女だから
これからきっと、優の相談相手になるだろうから


「司、ありがとう
これだけは言っとく、俺は優を愛してる
優だけいてたら俺はそれでいい
別れてなんかやらねぇ、」

「わかった、誠を信じる」


洋介も司の隣に座った
俺は今日の事を話始めた



今日は、優とデートだった
まともなデートは初めてで浮き足立ってたと思う


待ち合わせにいた優は、仕事の時とも違う雰囲気で凄く可愛くてその場で抱き締めるのを我慢するのが大変だった
映画を見てるときも俺は優から目が離せなかった


早く二人になりたい
今日は俺の家で泊まりになっていたから早く帰りたかった

そんな俺とは正反対で優は楽しそうにショッピングに行く?と聞いてきた
我慢できそうになくて、俺の家に行こうと言おうとしたら



あの女が現れた


忘れたくても忘れられない女