「男なんて単純で子供だからな
お前を抱いたら、気にならなかった事まで気になるもんだ
2回目がないのは、自分がお前に嵌まるのが怖かったんじゃね?
そんな男ばっかりが続くのは、まぁ奇跡みたいなもんだし、よっぽどお前の男を見る目がなかったってことだ
まぁ、お前に変な性癖があったのかも知れないけど」

「なっ!そんな性癖は無いって言ってたもん!」


折角、真面目に聞いてたのに!
プリプリ怒っていると「優」と優しい声が聞こえた


「あ、誠さん………え?どうしたの?」

「俺もこいつらと来たんだ
優の姿見えたからびっくりした」


そう言って指差した先には男性と女性が立っていた


「どうもー、君が優ちゃん?
俺は誠とは同じ大学なんだ、笠井洋介です
誠、お前、また上等な女捕まえたな~
お友達もレベル高ぇ」

「こらっ!下品なこと言わない!私はこいつの嫁で司です!優ちゃん可愛い~」


ぎゅっと抱き締められてあたふたする
柔らかい胸の感触に何故だかドキドキした


「司!離れろ!優、ごめんな、こいつ可愛いもの見ると抱きつく癖あるんだ
あ、すみません申し遅れました
武内誠です
隆也さんと美幸さんですよね?
ご結婚されるとお聞きしました
おめでとうございます
優の事、これからもよろしくお願いします」

「「あ、いえ、こちらこそお願いします」」

「俺たちはあっちで飲んでるから、帰るとき声掛けて」

「あ、はい」

目の前に座る二人の視線を感じて居たたまれない