「へぇー、やっぱりあの人優狙いだったんだ?」

久しぶりに美幸と会うことになった
結婚の準備とかもあったりで、あの日から会えてなかった
誠さんと付き合う事になったと報告だけしていて
今日、やっとゆっくりと話すことができた


「やっぱりって?」

「優を見る目が違ったならね
なんとなく、この人なら大丈夫かなと思って先に帰ったのよ」

「そうだったんだ」

「まぁ、まさかエッチするとは思わなかったけど
優が、身体からなんてちょっと驚いた
何か惹かれるものがあったんだろうね」

「…………でも、今は怖い」

「怖い?」

「また、いつか振られるんじゃないかって
もう、私だけなんて言ってるけど、私を抱けたってことは他の人も抱けるでしょ?
私なんてヤり逃げ常習犯だったわけだし」

「優………」


美幸は私の頭をポンッと撫でた
何だかホッとする


「私が美幸と結婚する」

「アホか!誰がやるか!」


誰かなんてわかってる
遅れてくるって言ってたから


「隆也なんかより私の方が美幸のこと好きだもん!」


相変わらずの隆也に応戦してやる!


「諦めろ、もう美幸は俺の奥さんになるんだからな」


ニヤニヤとだらしない笑み
美幸はニコニコ楽しそう

やっぱり幸せそうな二人を見ると癒されるな

私にとっては憧れの二人だから