「私は、誠さんが好きです」
「………っ」
「私が弱いから、みのりさんのこと受け入れられなかった
これ以上、傷付きたくなかった
言って、しまうと、みのりさんが私を嫌いなこと、認めないといけないから……………」
「ゆ、うちゃん」
「まだ、そう呼んで、くれるんですか?
みのりさんが、私のこと、嫌いで、見たくなくても…………
わた、しは、みのりさん、大好き…………」
「…………っっ」
「大好き、だよぉ………」
私は子どもの様に泣きじゃくった
えーん、と情けないほどに
大の大人がたち悪い
でも、私はみのりさんが好きなんだ
「あなたって…………」
そっと温もりを感じた
それは、優しいみのりさんの温もり
「貴女が何か言ってきても、詰って、傷付けてやろうって思ってたのに
子どもみたいに、えーんなんて泣かれたら言えないじゃない
ごめんなさい…………謝るつもりなんて更々無かったのに
貴女があまりに弱虫だから」
「みのり、さん」
「いっぱい傷付けた………
ごめんなさい
ちゃんと警察行く………」
「や、やだ!行っちゃやだ!警察行くならここにいて!私のこと見てて!やだやだ!」
「ちょ、優ちゃん、」
私はやだやだ!と駄々をこねた
でも、離れたくない
だって、みのりさんの瞳はいつものように優しかったから
私を気にしてくれていたみのりさんは嘘じゃないから
「ちょ、誠!誠!」
やだやだとしがみつく私にみのりさんは、誠さんに助けを求めた

