申し訳なさと情けなさでみんなの顔も見れなくて
折角来てくれても目が合わせられなくてそっぽ向く様に窓の外を眺める


一人になると恐怖に襲われる
白い封筒、写真………
メッセージの言葉

許せない
消えろ

私はどれ程彼女に辛い思いをさせていたのだろう
無自覚に………

私はどうしたら良いの?


「お姉ちゃん………」

「え?」


動けるようになって、少し一人で庭に出してもらうことが増えた
日向ぼっこをしていると小さな男の子に声を掛けられた


「これ、お姉ちゃんに渡してって、はい!
じゃあね…!」


男の子は私の手にそれを乗せると行ってしまった
手に乗るそれに私の身体は震え上がる


「いや、いや…………」


何度も見たことのある白い封筒
どうして、私の手に?
まだ、私に?


「いや、ごめんなさい、ごめんなさい」


許せない
消えろ


「あ、あ、いやー!!!」

「どうしました?津川さん?」

「優?優!どうした?」


誠さんの声に私の身体は固まった
私が身の程しらずで彼と付き合ったから

私みたいな女が彼に似合うはずがないんだ
それなのに、いい気になって

美幸や隆也にも社長にまで迷惑掛けちゃって


「優?優?どうした?」

「い、や、」


どこかで見てるかもしれない
私なんかが誠さんに優しくしてもらう権利なんてない



「消え、たい…………」