12月……。 みんなは彼氏が欲しいと騒いでいるが、あたしはそう思わなかった。 “運命”を信じていたから……。 教室へ戻ると、親友の嘉恋【カレン】があたしを待っていてくれた。 「もう!! 沙夜【サヨ】遅いよ~。」 「待っててくれたんだ。 ありがと!!」 「次は待たないよ。」 前も同じような事言われたっけ…。 何だかんだ言って、嘉恋はとっても優しい。 そんな嘉恋にあたしは、いつも頼ってばかりだった。