どうしても声が聞こえる位置に待機したい!という志乃の要望に応え、
俺達がいる場所はグラウンドにある手洗い場。
ここなら、告白予定位置から一番近いし声も聞こえるはず。
文化祭準備期間は部活動もないため、辺りはしんとしている。
「おい、来たぞ」
「はっ!と、とりあえずしゃがんで!!」
「ぐえっ!」
思いっきり手を下に引っ張られ、バランスを崩した俺はそのまま尻もちをついてしまう。
そんな俺を気にも止めず、二人の様子を覗き込む志乃。
ちょっとはこっちも気にしろってんだ。
大体再会した幼なじみでお互いが想い合ってる告白なんて成功して当たり前だっつーの。
小学校1年生でも下手したら分かる問題じゃなかろうか。
ここからだと会話は微妙に聞き取れるか聞き取れないかってとこだ。
お、プレゼント渡したな。
あの箱の中は、俺達のこの3日間の努力の結晶である『手作りのひまわり』だ。

