「……やっと、呼んだな」
いつもと違うかすれた声に気付いて顔を上げると、苦虫を噛み潰したような顔をしている俺様男がいた。
「お前に名前で呼ばれて、すごい嬉しいはずなのにな、
何でだか、上手く笑えねぇ」
ハハッと笑うその声さえ震えている。
思わず、両手を掴んでしまった。
何故か、俺様男……一護が消えてしまいそうな気がしたから。
「お前はさ……愛の永遠って信じるか?愛は永遠に続くって思うか?」
「私は……」
「俺は正直、思わない。だからこそ続いてほしい、続くようにこの世界が変わっていってほしいと思う」
私の返答も聞かないまま、喋り続ける一護。
私に話しかけてはいるけど、その目は私を見ていない。
ただ、ひたすらに話し続けている。
「1位を取った奴……予選のときからちょっと怖いなって思ってた。
予測できない論文で来るだろうなとは思ってたけど……」
どんどん早口になっていく口調。

