統計的なデータから、自分の経験を踏まえたデータやら何やら幅広く揃えた論文発表は
きっと、すごいものだったんだと思う。
私には、難しすぎてよくわからなかったけどね。
発表を終えた俺様男は、応援席に戻ってきた。
「一護、お疲れ様。すごくいい論文だったよ」
「一護先輩、お疲れ様でした!!」
ドカッと席に座り組もうとする足が、震えていた。
「お、終わった……」
今にも気絶しそうな勢いで、椅子にもたれ掛かる俺様男。
労いの言葉ををかけている皆の声も、聞こえているのかいないのかって感じだ。
やっぱり今日くらいは頑張ったねって、お疲れ様って言ってあげよう。
お昼休憩を挟み、後半の部が始まって、午後4時頃に結果発表が行われる。
終始無言の俺様は、狼に狙われた小動物のように落ち着きがなくソワソワしている。
「それでは、結果を発表致します」
全ての発表を終え審査員の集計も終わったらしく、シーンとしたホールにアナウンスが響きわたった。

