普段だったら思いっきり笑うところだけど、何だか今は笑う気になれなかった。
大丈夫かなとハラハラする部員たち。
頑張れ……!
今更どうやっても伝えられない想いを、手をぎゅっと握って祈った。
「……以上です。ご清聴ありがとうございました」
壇上から深々とお辞儀をして舞台袖に掃けていく俺様男。
私達はスタンディングオベーションで拍手を送る。
冒頭、大丈夫かなと不安になった気持ちはすぐになくなった。
一言喋り始めるといつも通り、いや、いつも以上に自信に満ち溢れている俺様がそこにいた。
その姿はとてもイキイキしていて、キラキラと輝いていた。
論文のテーマは『愛の永遠』。
永遠の愛、という人間の想像でしかない言葉を、集めた資料とともに発表していた。
一度紡がれた愛が必ずしも永遠になるわけでもない。
逆に言えば、なる可能性だってある。

